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アロマテラピーの資格とは

 日本では「アロマテラピー」に関する国家資格は存在しません。民間の協会や団体等が認定している「民間資格」となっています。「業務独占」と「名称独占」はありませんし、資格の有無で使用・販売・肩書等の法的な取り締まりもありません。通常は「雑貨品」の取り扱いに準じた法律の適用となります。一部「化粧品」の登録をしてある商品もあるのかもしれませんが。詳細はアロマテラピーの立場をご参考ください。

 資格自体には何の効力もありませんが、肩書きとなり仕事や就職に役立つといった位置づけです。また、アロマテラピーを始めるにあたって、何から覚えればよいのか一定の目安となり「目標」となる事でしょう。

 では、どの資格をとればよいのか。まずはそこが悩みどころかと思います。以下、私の独断と偏見ではありますが、協会別に認定されている資格を比較してみたいと思います。

協会で認定されている資格

   
  • アロマテラピー検定1級・2級:会員未加入にて取得可能。試験のみ。
  • アロマテラピーアドバイザー:検定1級資格が必須、講習のみ。
  • アロマテラピーインストラクター:アドバイザー資格必須、認定校で履修後に試験。
  • アロマセラピスト:アドバイザー資格必須、認定校で履修後に試験。
 今のところ知名度・会員数ともに最大の協会。手軽に初心者むけの資格があり、関わりやすさでは一番でしょうか。
               
  • アロマ・アドバイザー:認定校で履修後に試験。
  • アロマ・セラピスト:アドバイザー資格必須、施術レポート後に試験。
  • アロマ・インストラクター:アドバイザー資格必須、認定校で履修後に試験。
  • アロマ・トレーナー:インストラクター資格必須、試験のみ。
  • アロマセラピスト・トレーナー:インストラクターおよびセラピスト資格必須、セミナー等出席後に試験。
 ベルギーに母体があるNARDの日本支部です。医療といった専門的な分野への取り組みに対しては、今後最も期待ができるのではないでしょうか。
               
  • アロマコーディネーター:認定校で履修後に試験。
  • インストラクター:コーディネーター資格必須、講習会受講後に試験。
 こちらも大きな協会。リラクゼーションをメインとした各種のサービスを展開しています。

まとめ

 上記にあげた3つ以外にも協会や団体は多数あり、それに応じた認定資格も多数存在します。上記3つを含めほとんどの協会では会員継続が資格保持の条件であり、逆に会員となるにあたって、小さな協会に加入するメリットはないといってよいと思います。実際に資格を取得するにあたり、まずはある程度「最終的な目標」をたてることが大事です。

「個人で楽しみたい」「お金はかけたくない」のであれば資格はとらないのも一つの手ですが、私としてはAEAJのアロマテラピー検定1級がお勧めです。協会に入会する必要もなく、手軽に独学で取得可能です。
「少しお金をかけてもよい」「みんなで一緒に学びたい」のであれば通信教材や講座に行って勉強するのがお勧めです。(⇒独学・通信教材や講座を探すなら

「アロマトリートメントの技術を身につけたい」「あまりお金をかけられない」のであれば個人的な店舗で開講しているスクールを受講するのがよいでしょう。
学生さんや主婦の方で「時間がある」のであれば、私は資格が無いまま働くことをお勧めします。何よりも早く一番技術が身につきます。怖がっていても仕方がありません。きっと、やってみて良かったと思います。(⇒求人を探すなら

「販売店で仕事がしたい」のであれば資格を取得した方がよいでしょう。
「個人開業」したいのであればJAAのインストラクターがお勧めです。判断が難しいところですが、消去法によるところです。理由としては、AEAJは個人に対してのフォローが弱い印象です。NARDはそもそもそのようなコンセプトでは無いでしょう。
「就職したい」のであれば提携店舗も充実しているAEAJのアロマテラピーインストラクターも選択肢のひとつです。ただし、協会で斡旋はしてもらえません。

「サロンで働きたい」のであれば「時間がある」場合は迷わずそのまま働くことです。資格が無くても働けるサロンはあります。一番の近道であることをお伝えしておきます。資格と知識はあとからでも獲得できます。まずは現場を知ることが何より勉強になります。資格を取得する場合、どこであっても大差はないでしょう。どうしても働きたい職場が、資格所有を条件にしているのならばその資格を取得しましょう。(⇒求人を探すなら

「サロンを開業したい」のであれば現場での経験と経営センスが必要です。資格はあまり関係ありません。資格取得は自分を高めるためのツールです。個人サロンでは、どこで経験していたかの方が肩書としては印象的です。取得するのであればどこでも変わりありません、気に入った協会で取得しましょう。(⇒開業の手順はアロマテラピーの活用術後半を参照)

「介護の仕事に活用したい」のであれば、NARDのアロマ・セラピスト、アロマ・インストラクターがお勧めです。肩書としても十分、協会としても一番現場に近い方向性だと思います。

「医療の仕事に活用したい」のであれば、保有している国家資格(看護師、療法士、柔整鍼灸あまし)で十分です。資格取得を目指すならNARDにしておいてはいかがでしょう。

 以上、完全に個人的見解で比較させていただきました。批判的になってしまった部分もありますが、まだまだアロマテラピーは仕事としては厳しいという現実からきたものだと思います。このような情報が少しでも皆さんのお役に立てれば。